染付の魅力
5月の熊野古道巡りの作戦会議を兼ねて、「染付 - 世界に花咲く青のうつわ」展に。
気軽に使えし色味のしっかりとした印判が好きですが、優しい色付け、繊細な風情の染付も好き。
あまり混んでいないと思い出かけましたが、エレベーターからかなりの人混み。
染付と聞くと中国、朝鮮、そして日本と来るけれど、今回は6章構成で、まずはオリエントの青から始まったのが、斬新。
地中海地域、あるいはイランやイラクの染付から始まりました。
青釉のタイルなど、もう惹かれっぱなし。
第2章でようやく中国の景徳鎮の官民の染付、
中東の染付を見た後の中国のアラベスク模様はもしかして、中東からの学んだのかしらと思わせる。
そして第3章では色味がさらに薄くなって優しさを増したベトナムの染付。
以降、イランとかシリアとか、中東の13~14世紀の器が並ぶ。
そして日本の染付、鍋島焼きに見られる色絵の染付。
染付蕎麦猪口などもあり、庶民の暮らしで使われた器も
どれを見ても、青の持つ優しさ、強さが感じられます。
第6章では日本から今度はオランダ、ドイツなどに輸出された磁器から模倣したと思われる作品の数々。
以前出光美術館の柿右衛門展でも使われていた「伝言ゲーム」という言葉、オリジナルの作品がヨーロッパで模倣される中でどのように変わっていくか、見たことのないものをどのように捉えていくか。
新旧を並べての展示、ニッコリ、ニヤリの連続でした。
今回の展示では香合などは少しあったものの、茶道具はあまり出ていなかったのは残念。
でも、次の展覧会 「六古窯 - 〈和〉のやきもの」では茶器がでてきそうなので、こちらを楽しみに。

こちらの美術館はサントリー美術館と提携しているとのことで会員証を提示すると、200円引き。
ふたりともサントリー会員なので、また来ましょうと約束です

作戦会議がメインだったのですが・・・

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