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定年退職後、フリーの翻訳者としてボチボチ働いています。

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単独行

  28, 2015 16:22

何かで紹介されていたのを読んで心惹かれ、早速借りて一気読みしました。

昨今の山ガールブームに便乗してというわけではない。

主人公は編集者としての仕事に生き、その中でふと触れた山の魅力に取りつかれ、

山に登るようになる。

その記録といか連作を単行本化したもので、ひとつひとつを読んでも、

十分に愉しめる。


30代後半から40代にかけ降りかかってくる下界での仕事のこもごもを

抱えつつ登る山々。

山での辛く厳しくはあっても何ものにも替え難い清冽な体験が、

主人公の思いと交差しながら描かれている。


山好きのひとりとして、うんうんとうなずける部分と、これってあり??

と突っ込みを入れたくなる部分。


特に持ち物。こんなに食べ物を持って行くのかというほど。

その割にはザックはどうみても小さ目で、入るのと首を傾げる。

そして単独行の厳しさ。

本の後ろ書きにもありましたが、これはあくまでフィクション。

3年でトレーニングを積んだとしても、それだけに熱中できるシチュエーション

にいるとはとても思えず、いくら銀座ルートといえど槍ヶ岳単独行はどうなのか、

5月とはいえ軽アイゼンを始めて付けて、単独で吹雪の山を登るのは無謀では

ないかなど、いろいろ考えてしまいました。


学生時代に原則単独行は禁止、登るときは隊列を作ってという

クラブに育てられた。

隊列を作っての登山のきつさ、辛さはわかるし、単独行はしない

わけではないけれど、気の合った仲間と出かけるのがほとんど。

それが全然気にならないし、山という場で安全に過ごす術と思っている。

そういう意味では、仲間に恵まれていると言えますが、

小説的にはストーリー展開が難しく、別物になるかな


     


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  •   28, 2015 16:22
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boo